道路幅員とは道路の「幅」のことをさします。
道路使用を作成する際、作業帯図などに道路幅員を記入する事になっています。
また、建築関係でも家やビルなどを建てる際に前面や隣接する道路幅員を調査します。
直接現場で道路の幅を調べたりする事が多いですが、私のような中小の現場監督には、そのような時間が無い場合が往々にしてあります。
そこで出てくるのが行政にある道路幅員が調べられるサイトです。
私は東京都の公共工事をしています。
今回は東京の都道と区道の幅員を調べる行政サイトを紹介する記事を書きました。
参照して頂き、仕事に役立てて頂ければ幸いです。
道路幅員はどこから?どこまで?
道路幅員について正確にどこから、どこまでかを説明します(理解されている方は幅員を調べるの方へ)。
一般的な道路の断面図です。用語を解説します。
・官民境(かんみんざかい) → 民地(住民の土地)と 公道 の境
ここから道路が始まります。逆に住民の土地の中にある道路は「私道」となります。「私道につき通り抜け禁止!」などの看板を見かけることがあると思います。
「市道」と同じ呼び方なので、市道は「いちどう」と呼びます。また、「私道」を「わたくしどう」と呼ぶ場合もあります。
・境石(さかいいし・きょうせき) → 呼んで字のごとく境としての石です。
※境界石(きょうかいせき)とは違います。境界石は民地と民地の境や、公道と民地の境に点で設置する杭やプレートの事です。それぞれの土地の境に設置する目印です。
・L型ブロックや街きょ → 車道の雨水を排水をするコンクリートブロックです。
このブロックの背面が歩道と車道の境界(「歩車道境界」ほしゃどうきょうかい)となります。
・車道半幅(しゃどうはんぷく) → センターライン(中央線・中央分離帯)から半分を指します。
・道路幅員(どうろふくいん) → 官民境界から官民境界までの間の道路全部を指します。
都道の道路幅員を調べる
都道の幅員を調べるのは建設局のサイトになります(画像は建設局HPより引用)
①「同意」「利用目的」「職種」を選択して「検索システムへ」をクリックします
②「検索用地図」で場所を特定します。
③場所が決まったら「道路地図」をクリックし、幅員の書いてあるところを拡大します。
23区の道路幅員を調べる
各区の道路幅員のサイトになります
※地図がPDF化されているサイトが多いですが、地図の拡大等が遅い場合は、PCにダウンロードしてみた方が早いです
東京都都下
coming soon…(準備中)
まとめ
現調するにしても交通量の多い場所であったり、手元やガードマンが必要である場合を考えると、サイトで確認できた方が良いかと思い、サイト紹介の記事を書きました。
10年以上、監督として道路使用を作成してきましたが、一般的な警察署については歩道を規制する場合の、歩行者の通行帯幅員が一番チェックされやすい部分だなと感じます。
歩行者通行帯は最低1.0mですが、都内のせせこましい地域だと0.75mがやっとのところも多々ある事でしょう。
0.75mで突っ込まれる場合もありますが、0.75mしかできない事を説明をすれば大概は大丈夫です。理想は1.5m。自転車が行き来できる幅になります。
0.75mの歩行者通行帯で、自転車の通行が多い場合は、「自転車の方には降りて頂き、交互に通行して頂きます」と言えば大丈夫でしょう。
その代わり、歩行者通行帯の前後にガードマンが2人必要になります。お金をかけたく無い場合は1人という事になりますが、1人にした場合はチェックされるかもしれません。
その場合は2人にします!と言っておきましょう。
車については全面通行止めの時に、しっかりと迂回誘導できるかを見られるので、よく検討して、説明できるようにして下さい。
皆さんのお役に立つ事を願っています。