おぃジャック!ここの合材の重さ計算しとけよ!
たて×よこ×たかさを計算して・・・いくつかけるんだっけ?
舗装合材(アスファルト)やコンクリート、路盤材や改良土など「重さ」を計算する機会は多々あると思います。
ここら辺は基本なのでしっかりと比重をおさえておきましょう。また、その他に役に立つ土木で使える重さをご紹します。
運ぶものは「トン換算」
ダンプで運ぶものは基本「トン換算」です。
重さ(トン)= 体積(m3) × 比重
体積(m3:立方メートル・りゅうべい) = たて × よこ × たかさ ※全てメートル
計算した体積(m3)に、以下の比重をかけます。
比重(1m3あたり) | |
アスファルト | 2.35 |
コンクリート | 2.35 |
路盤材 | 1.50 |
残土(発生土) | 1.80 |
改良土 | 1.50 |
水 | 1.00 |
木材 | 0.80 |
石材 | 2.60 |
アスファルトは材料もガラ(廃棄)も同じ比重を使っています。
コンクリートのガラは無筋は同じ比重の「2.35」、有筋は鉄筋分を入れて「2.45」で計算します。
意外と1m3の水は1トンという事を私はわかっていなかったのですが、道路を洗ったり、モルタルを練るなど、水を使う機会も多いですね。
作業車の積んでいる水タンクの容量がわかれば、重さもわかることになります。
1000リットル=1m3=1トン
ちなみに歩道舗装の御影石の下地なんかにモルタルを使うので水を大量に使うこととなります。
大量の水の段取りについては、1日に使う水の量(重さ)を計算して、現場に使える水道がなければ、水タンクの段取り、それを積むダンプの大きさなどの検討をします。
日々大量に水を使う場合は散水車をリースする場合があります。
散水車を日々回送し、水を補充して持ってきてもらうという方法があります。
日々回送が難しければ置場に水道とコンテナを用意して、常時水が補充できる状態にしておくと良いでしょう。
資材や廃材の重さをパパッと計算できれば、「出来る監督(職長)」と思われますねっ!(まっ、できて当たり前かもしれないが)。
実際に資材や廃材の総重量を計算しておきダンプの台数の目安にします。
アスファルトの種類による重さの差
正確に比重を調べるには、現場で実際に使用するプラントの各種アスファルトの密度一覧でチェックする必要があります。
アスファルト種類 | 比重 | 使用箇所 | 性 能 |
粗粒度アスファルト混合物 | 2.35 | 基層 | 表層にかかる荷重を均一に路盤に伝達する |
密粒度アスファルト混合物 | 2.35 | 表層 | 荷重の分散・交通の安全・快適・路面機能の確保※以下同 |
細粒度アスファルト混合物 | 2.35 | 表層 | 耐水性・耐ひび割れ |
開粒度アスファルト混合物 | 2.00 | 表層 | すべり抵抗・排水性 |
転圧すると体積が減少する「転圧減量」分として、更に「1.08」をかけた方が良いとされています。
しかし、個人的な感覚としては多くなりすぎる場合が多いです。
正確に確認したとき、舗設する厚みが1㎝浅いとか、敷き均す職人さんの「クセ」などがありますので、誤差が出る場合が多々あります。
運ぶ量が「足りない」場合が一番面倒なので、基本的には2~3トン多めにします。
敷き鉄板の重さ
地面の置場や現場などで敷鉄板は地味に使います。
以下は敷鉄板のサイズと重量表になります。
重さを確認して、使用する重機の選定をしましょう。
厚さ 19・22㎜
たて×よこ (尺×尺) | 略称 | 寸法 (mm) | 重量 (kg) | 面積 (m2) | |
厚19㎜ | 厚22㎜ | ||||
3×6 | サブロク | 914×1829 | 249 | 289 | 1.5 |
4×8 | シハチ | 1219×2438 | 443 | 513 | 3.0 |
5×10 | ゴットー | 1524×3048 | 693 | 802 | 4.5 |
5×20 | ゴニジュウ | 1524×6096 | 1386 | 1604 | 9.0 |
厚さ 25㎜
たて×よこ (尺×尺) | 略称 | 寸法 (mm) | 重量 (kg) | 面積 (m2) |
3×6 | サブロク | 914×1829 | 328 | 1.5 |
5×5 | ゴーゴー | 1524×1524 | 456 | 2.5 |
4×8 | シハチ | 1219×2438 | 583 | 3.0 |
5×10 | ゴットー | 1524×3048 | 911 | 4.5 |
5×15 | ゴージュウゴ | 1524×4572 | 1367 | 6.5 |
5×20 | ゴニジュウ | 1524×6096 | 1386 | 9.0 |
ユンボ(ショベルカー)の「0.1~0.2(コンマイチからコンマニ)」の吊荷重は1tくらいです。
街築関係のブロックの重さ
街築で使う官民境の境石や車道の街きょなどの重さはどれくらいでしょうか?
街築ブロック | 重さ (kg) |
境石 | 25 |
歩車ブロック | 44 |
L形側溝 | 60 |
プレキャスト街きょ | 650 |
L形側溝までは一人で運んだり据え付けたりしますが(でも大変)、プレキャスト街きょあたりになるとユンボで吊って据え付けになります。
ブロック据付は経験値がものをいいますので、慣れていない職人さんが据付すると何回もやり直す事になります。ただでさえ非常に重いのに悲惨なことになります。
このように職人さんは非常に重い重量物を日々取り扱っています。重労働に感謝しましょう。
まとめ
土木の仕事はなにかにつけて筋肉を必要とする重さばかりです。
今回はほんの一例を書きましたが、資材などの重さについてなんとなくイメージできたでしょうか?
生コンクリートをミキサー車で配送してもらう場合は、そのまま立米(m3)での注文になります。
JISマークにはなりませんが、生コンの直取りはせいぜい1m3くらいまででしょうか?
最初の比重は必ず使いますので覚えて役立ててくれれば幸いです。それではっ!!