一級土木については、一次試験も難しいですが、二次も結構難しいです。
更にその中でも経験記述(施工体験記述)でつまずく方も多いのではないでしょうか?
経験記述は「施工管理」「工程管理」「品質管理」「安全管理」「環境対策」の5項目から出題されますが、
令和5年度までは「品質管理」か「安全管理」からの出題となっておりました。
しかしながら、令和6年度から二つのテーマからの出題となっております。
二つのテーマからとはなっておりますが、一つ目はやはり「品質管理」か「安全管理」となっています。
もう一つのテーマがしばらく出題されていないとの事で驚かれた方も多いかと思います。
広い対策が必要になってきています。
| 年 | 経験記述テーマ | 合格率(%) |
| 令和7 | 品質管理・環境対策 | |
| 令和6 | 安全管理・施工計画 | 41.2 |
| 令和5 | 品質管理 | 33.2 |
| 令和4 | 安全管理 | 28.7 |
| 令和3 | 安全管理 | 36.6 |
| 令和2 | 品質管理 | 31.0 |
| 令和1 | 品質管理 | 45.3 |
| 平成30 | 品質管理 | 34.5 |
| 平成29 | 安全管理 | 30.0 |
| 平成28 | 安全管理 | 36.7 |
| 平成27 | 品質管理 | 37.3 |
| 平成26 | 安全管理 | 39.5 |
| 平成25 | 品質管理 | 35.3 |
経験記述の解答例 令和6年度 「安全管理・施工管理」
問題1
あなたが経験した土木工事を1つ選び、工事概要を具体的に記述したうえで、次の(設問1)、(設問2)に答えなさい。
工事概要
| (1)工事名 | |
| 街路築造工事及び道路舗装工事(〇〇-〇〇) | |
| (2)工事現場における施工管理上のあなたの立場 | |
| 現場代理人 | |
| (3)工事の内容 | |
| ①発注者名 | 東京都第〇建設事務所 |
| ②工事場所 | 東京都〇〇区(地名)〇丁目地内から(地名)〇丁目地内 |
| ③主な工種 | 街きょ工 舗装工 |
| ④施工量 | 街きょ工 500m 舗装工 3,500m2 |
設問1 安全管理
工事概要に記述した工事の「安全管理」に関し、次の事項について解答欄に具体的に記述しなさい。ただし、交通誘導員の配置のみに関する記述は除く。
(1) 具体的な現場状況と特に留意した安全管理上の技術的課題と、その課題を解決するために検討した項目
| 本工事は、都道〇号線を拡幅する工事である。拡幅 は住居側を平均5m程度整地をして確保し、境石及び 街きょを設置するものである。ブロックの施工にあた り、ユニック車によるブロックや型枠等の吊り込み作 業が頻繁に行われた。このため、材料の吊り荷の飛来 落下による事故防止が課題となり、作業員への安全教 育と指示項目の周知方法及びクレーン作業時の明示 方法の検討を実施した。 | (目安) 4~5行 具体的な現場状況 5~6行 技術的な課題 7~8行 検討した項目 |
(2) (1)で記述した検討項目の対応処置とその評価
| ユニック車による飛来落下事故を防止するため以下の項目の 安全対策を実施した。 (1)毎日行う朝礼後に危険予知活動を行い、クレーン作業を重点 項目とし安全の意識付けを図った。 (2)安全打ち合わせ会議で工程ごとに変化する危険エリアを確認 し、注意喚起の看板を設置した。 (3)安全教育訓練等でユニックによる事故事例を確認した。 以上の結果、無事故で竣工できたことは評価できる。 | (1)~(3)技術的な課題に対する 処置 ※3項目にこだわる必要は無いが、 多項目による詳細な対応は評価さ れる事と思う。 文末に評価できたことを記入する。 |
設問2 施工計画
工事概要に記述した工事の「施工計画」に関し、次の事項について解答欄に具体的に記述しなさい。ただし、交通誘導員の配置のみに関する記述は除く。
(1) 具体的な現場状況と特に留意した安全管理上の技術的課題と、その課題を解決するために検討した項目
| 施工計画立案に先立ち、事前調査で現場の地域条件と 施工時期の確認をした。その結果、アスファルト合材プラ ントが現場の近隣に存在せず、一番近いプラントでも30 ㎞離れていた。また、施工時期である冬季の気象データで は平均気温が5℃以下になるリスクがあることが判明した。 このため、冬季の施工時期におけるアスファルト合材の温度 が低下し、それによる転圧不良で合材の密度が不足すること が懸念され、品質管理の課題となった。 | (目安) 4~5行 具体的な現場状況 6~8行 技術的な課題 |
(2) (1)で記述した検討項目の対応処置とその評価
| 現地の事前調査で判明した課題について、施工計画の作成にお いて、以下の点を対策とした。 (1)合材の出荷温度を通常より20℃高くして計画した。 (2)ダンプトラックの保温シートを二重にてアスファルト合材の 保安対策を計画した。 (3)ダンプトラックの全車において到着温度を測定し管理する こととした。以上の結果、転圧温度の基準を満たし、舗装の品質 を確保できたことは評価できる点である。 | (1)~(3)技術的な課題に対する 処置 ※3項目にこだわる必要は無いが、 多項目による詳細な対応は評価さ れる事と思う。 末文に評価できたことを記入する。 |
経験記述解答例 ダウンロード内容
経験記述解答例 ダウンロードページ(有料) ※R6年以降の対応版を作成中
最後に
解答例については、各項目の決まった書き方を覚えましょう。
設問については、自身の現場に置き換えて内容を考えてみましょう。
そして「品質管理」と「安全管理」は、令和6年度以降も必須項目のようです。
例文を読み進めて自身の現場として勘案し、解答が決まり、それを何回か書いているうちに問題なく試験で対応できるようになると思います。
工事現場は1本ものですので、まだまだいろいろな課題や対処法などがあると思います。
自身の現場を思い出して、設問と照らし合わせれば、おのずと答えが見えてくると考えます。
皆さまの合格をお祈りしています。






